3COINSで買ったお家をアンビエントデバイスに仕立て上げる その1
この記事は、大晦日ハッカソン2015に関する記録です。
私、100均や3COINSが結構好きです。なぜか。それはハックしたいものがゴロゴロあるからです。
先日も娘の付き添いの用事で時間ができたので3COINSに寄って、以下のお家をゲットしてきました。
これ自体は物入れ兼飾りとして通常は使われるものでしょう。屋根を外すとこんな感じです。
が、この空間、小さいブレッドボードがきっちり納まるんですよね。
ということで、これは絶好のハックデバイスだとピーンときたわけです。
アンビエントって?
最近、IoT(Internet of Things)というキーワードをよく聞くと思いますが、ちょうど10年ほど前はユビキタス(Ubiquitous)というキーワードが大流行しました。言葉や内容は変われど、今のIoTはこのユビキタスの流れを汲むものだと思います。ちょうどこのユビキタス → IoTの流れの中でアンビエントという考えが一部で盛り上がったことがあります。
アンビエント(ambient)は、英語で「周囲の」、「環境の」という意味で、一般的には音楽のジャンルの一つとしてよく使われます。アンビエント・コンピューティングという場合、多数のデバイスが環境に同化して(人に意識させずに)動作するという意味となります(=ユビキタス)。
一方で、インタラクションの観点では、環境に溶け込む意味でつかわれ、直接的な情報の通知ではなく、環境に同化した形での人とのインタラクションを示す言葉として使われます。具体的な例であれば、明日の天気が”雨”ということを人に伝える場合、文字や音声で伝えるのではなく、設置した照明の色を青っぽくすることでさりげなく人に意識させます。これを具体化した、ambient ORBという製品もアンビエントデバイス社から発売されました。(売れなかったようですが。。。)
ということで、このアンビエントデバイスをこのお家で作ってみようと思います。
結局何をするの?
という昔話はさておき、やりたいことは、このお家の窓の4枠にカラーLEDをそれぞれ配置し、4個のカラーLEDでお家やその他の情報を通知するデバイスをつくります。
例えば、明日の天気を通知する場合、LED4個を1日と考え、1つのLEDを深夜~早朝、午前、午後、夜の4区分として色で天気を伝えます。午前中までは曇りだが、午後から雨の場合はこんな感じです。
また、各窓を各部屋に見立てて、それぞれの電気がついてる場合に黄色のLEDをつけます。例えば、誰かがお風呂に入ってる場合は以下のようなイメージになります。
寝る前に、玄関のLEDがついていれば、電気を切り忘れてることがわかります。
また、レベルメータ的な使い方をして、電気の使用量に応じて赤色のLEDをつけるというのもあるかと思います。
システムの概要
このシステムを実現するために必要なものは以下になると思います。
LEDについては、シリアルLEDを4つ使うことにします。
LEDを制御するマイコンと無線でクラウド側につなぐデバイスの組み合わせですが、いくつか候補があります。
1) Arduino + ESP-WROOM-02
2) RedBearLab WiFi Micro
3) MESH GPIOタグ + α
4) AirBoard + 無線デバイス
また、クラウドサービスとしては、IFTTTやMQTT等いろいろ候補があります。
ということで
アイデアをまとめたり、デバイスの選定をしている間に新年を迎えてしまいました。
あけましておめでとうございます。
この続きは以下のイベントで続けます。